水掛論(読み)みずかけろん

精選版 日本国語大辞典 「水掛論」の意味・読み・例文・類語

みずかけ‐ろん みづかけ‥【水掛論】

〘名〙 (狂言水掛聟」に見られるような、互い自分の田に水を引こうとする争いからとも、「水かけ合い」のような議論の意からともいう) 双方が互いに自分の立場主張を固執して言い張って、はてしなく争うこと。双方とも互いの理屈を繰り返し、解決しない議論。水かけあい。
※天理本狂言・連尺(室町末‐近世初)「それは水かけろんと云物で、やくにたたぬ」

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デジタル大辞泉 「水掛論」の意味・読み・例文・類語

みずかけ‐ろん〔みづかけ‐〕【水掛(け)論】

両者が互いに自説にこだわって、いつまでも争うこと。また、その議論。互いに自分の田に水を引こうと争うことからとも、水の掛け合いのように勝敗決め手のない論争の意からともいう。
[類語]質問問い質疑発問設問諮問問答問題聞く疑問問う尋ねるはかただ問い質す聞き質す問い合わせる聞き合わせる借問しゃもん試問下問押し問答禅問答一問一答自問自答質疑応答問い返す聞き返す聞き直す尋ね合わせる照会打診

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