水藤錦穣(読み)すいとう きんじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水藤錦穣」の解説

水藤錦穣 すいとう-きんじょう

1911-1973 大正-昭和時代の琵琶(びわ)演奏家。
明治44年11月20日生まれ。永田錦心(きんしん)の錦心流をくむ水藤枝水の養女となり,榎本芝水らにまなぶ。昭和2年あたらしく五弦琵琶を考案して「錦(にしき)琵琶」と称し,宗家となる。「曲垣(まがき)平九郎」「時雨曾我(しぐれそが)」などを作曲した。昭和48年4月25日死去。61歳。東京出身。旧姓中村本名は冨美。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水藤錦穣」の意味・わかりやすい解説

水藤錦穣
すいとうきんじょう

[生]1911.11.20. 東京
[没]1973.4.25. 東京
薩摩琵琶演奏家。本名冨美。薩摩琵琶錦心流の水藤枝水の養女となり,永田錦心の高弟榎本芝水らに師事。 1927年,5弦5柱の琵琶を考案して「錦琵琶」と称し,その宗家となる。三味線音楽影響もとに多くの新作を作曲した。代表曲に『曲垣平九郎』『時雨曾我』など。

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