水門・水戸(読み)みと

精選版 日本国語大辞典 「水門・水戸」の意味・読み・例文・類語

み‐と【水門・水戸】

[1] 〘名〙
① =みなと(港)(一)①
万葉(8C後)三・二五三「稲日野も行き過ぎかてに思へれば心恋しき可古の島見ゆ(一云)湖(みと)見ゆ」
② 水の流量を加減するために、水の取入口などに設ける門。すいもん。〔十巻本和名抄(934頃)〕
港湾の船を航行させる水路。みお。みよ。
※酒田湊山田文書(1831)諸事控「御城米出帆当日之水戸浅深」
[2] (水戸) (昔は那珂(なか)川の河港で、水門(みと)と呼ばれていたところから) 茨城県中央部の地名。県庁所在地。上代から那珂川の河港で、鎌倉初期に大掾(だいじょう)氏が築城、室町時代に江戸・佐竹氏の城下町として開けた。江戸時代に御三家の一つ、水戸藩の城下町となって繁栄偕楽園・常磐神社・弘道館などがある。明治二二年(一八八九市制

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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