氷壁(読み)ひょうへき

精選版 日本国語大辞典 「氷壁」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐へき【氷壁】

〘名〙 こおりついた岩壁。また、氷が岩壁のようになった所。《季・冬》
※氷壁(1956‐57)〈井上靖〉六「あの白い冷たいごつごつした氷壁の一角に取りついている時」

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デジタル大辞泉 「氷壁」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐へき【氷壁】

氷河末端氷山などの絶壁。また、氷におおわれた岩壁。 冬》
[類語]断崖絶壁懸崖崖っぷち絶崖そば岩壁岩場

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デジタル大辞泉プラス 「氷壁」の解説

氷壁

①井上靖による長編の山岳小説。穂高岳で墜死した友人の死の真相を追って、単独行に挑む男の姿を描く。1955年に実際に起きたナイロンザイル切断事件をモチーフとする。「朝日新聞」に連載されたのち、1957年に刊行
②①を原作とする日本のテレビドラマ。放映は日本テレビ系列(1967年1月~5月)。全21回。出演:有馬稲子芥川比呂志、中村敦夫ほか。
③①を原作とする日本のテレビドラマ。放映はNHK(1972年4月~5月)。全5回。脚本倉本聰。出演:司葉子森雅之原田芳雄、ほか。
④①を原作とする日本のテレビドラマ。放映はNHK(2006年1月~2月)。全6回。脚本:前川洋一。出演:玉木宏、鶴田真由、山本太郎、武田真治ほか。

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