氷晶点(読み)ひょうしょうてん(英語表記)cryohydrate point

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氷晶点」の意味・わかりやすい解説

氷晶点
ひょうしょうてん
cryohydrate point

含氷晶点ともいう。塩類と水との二成分系での共融点をいう。塩化ナトリウム 22.4%,氷 77.6%の含氷晶点は-21.2℃である。共融点は2成分の組合せで到達しうる最低の融点である。共融点の組成をもつ溶液を冷却すると,共融点で2成分の微細な結晶が混り合ったものを生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「氷晶点」の意味・わかりやすい解説

氷晶点【ひょうしょうてん】

塩類水溶液を冷却していくとある温度のところで氷と塩類の共晶(含氷晶)が析出する。このときの温度(すなわち氷と塩類の共融点)を氷晶点(含氷晶点とも)という。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android