氷解(読み)ヒョウカイ

デジタル大辞泉 「氷解」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐かい【氷解】

[名](スル)氷がとけてあとに何も残らないように、疑念疑惑がすっかりなくなること。「多年疑問氷解する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「氷解」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐かい【氷解】

〘名〙
① 氷が解けること。
※宝覚真空禅師録(1346)乾・信州諏方白華山慈雲禅寺語録「元旦上堂、玉壺氷解劫前春、鉄樹花開格外新」 〔漢書‐趙充国伝〕
② わだかまりがとけてあとかたもなくなること。疑問、疑惑などがすっかりとけること。
報徳記(1856)四「是よりして積年の怨憤氷解(ヒョウカイ)し」 〔荘子‐庚桑楚〕
③ 苦労してきたことが解決してすっきりすること。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武例言「我西京の織工、之を見て積年の苦心を氷解せり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「氷解」の読み・字形・画数・意味

【氷解】ひようかい

氷消瓦解。きえうせる。〔三国志、魏、傅伝注に引く司馬彪戦略三年ぶ比(ころ)、左提右挈必ず冰散瓦解せん。

字通「氷」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android