永世(読み)ながきよ

精選版 日本国語大辞典 「永世」の意味・読み・例文・類語

ながき【永】 世(よ)

未来永劫(えいごう)に続く世。未来永久。ずっと。後の世。後世(こうせい)
書紀(720)継体六年一二月(寛文版訓)「綿世(ナカキヨ)の刺(そしり)(いかして)口に離りなむ」
死後の永遠の世界来世
※高野本平家(13C前)一「此世はかりのやどりなり。〈略〉唯なかき世のやみこそ心うけれ」

えい‐せい【永世】

〘名〙 (副詞的に用いられることが多い) 限りなく続く年月将来いつまでも。永代。永久。
続日本紀‐天平宝字五年(761)三月丙戌「別許少領已上嫡子出身、遂使堂構無墜、永世継上レ宗」
※俳諧・芭蕉葉ぶね(1817)凡例二別、三変などと名目を製作し出す、わたくしあるに似て恐なきにしもあらねど、こは永世に垂れ及ぼさんとにあらず」 〔詩経‐周頌・閔予小子〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「永世」の意味・読み・例文・類語

えい‐せい【永世】

限りのないながい年月。永代。
[類語]永久永遠とわ常しえ常しなえ恒久悠久悠遠長久経常不変常磐永劫永代久遠無限無窮不朽万代不易万世不易万古不易千古不易久しい久しぶり久方ぶり久久しばらくぶり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「永世」の読み・字形・画数・意味

【永世】えいせい

かぎりない世。魏・曹植〔楊徳祖に与ふる書〕永世の業をて、金石の功を留めん。

字通「永」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android