永享大和合戦(読み)えいきょうやまとがっせん

世界大百科事典(旧版)内の永享大和合戦の言及

【大和国】より

…正長の土一揆は還俗(げんぞく)将軍足利義教の就任や南朝残党の伊勢国司北畠満雅の反乱がきっかけであるが,民衆台頭の下剋上の世の到来を示している。このおり,大和中部の衆徒・国民の葛藤が拡大,幕府の討伐軍に筒井氏が加わると,飛鳥の越智氏が南朝残党らと一味して対抗したため,南北大和の10年戦争が展開し(永享大和合戦),筒井,越智らは中央政界に結ばれて大名化を進める。この合戦を契機として後南朝が吉野奥地で勢いづき,大和南北両党が幕府管領家の細川・畠山両家の抗争に巻きこまれ,河内の畠山両家合戦に参じて激突したのが応仁の大乱に移行する。…

※「永享大和合戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android