新撰 芸能人物事典 明治~平成 「永田 錦心」の解説
永田 錦心
ナガタ キンシン
- 職業
- 琵琶演奏家 作曲家 日本画家
- 肩書
- 薩摩琵琶錦心流創始者
- 本名
- 永田 武雄
- 別名
- 画号=武州,俳名=牛骨
- 生年月日
- 明治18年 12月1日
- 出身地
- 東京
- 経歴
- 16歳から田口米作、寺崎広業に日本画を学び、大正3年「野武士」で文展に初入選、6年にも入選した。一方、明治36年19歳のとき薩摩琵琶に転じ肥後錦獅に入門、20歳で宗家吉水錦翁から錦心の号を受ける。41年一水会を結成して新橋倶楽部で毎週演奏会を開き、45年には本郷座で独演会を開催。その後、邦楽を広く研究して優雅な自己の曲調を確立し、大正4年錦心流を創設した。高峰筑風と並ぶ名手といわれ、水藤錦穣ら多くの弟子を育てた。文学・能楽・馬術・弓道・易学にも造詣が深かった。代表作に「石童丸」など多数。著書に「愛吟琵琶歌之研究」(全2巻)がある。
- 没年月日
- 昭和2年 10月30日 (1927年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報