池田謙三(読み)いけだ・けんぞう

朝日日本歴史人物事典 「池田謙三」の解説

池田謙三

没年:大正12.11.29(1923)
生年:安政1.12.3(1855.1.20)
明治大正期の銀行家但馬国(兵庫県)出石郡宵田出身。士族池田澹治の長男。東京府庁勤務の傍ら漢学塾に通い,のち内務省,大蔵省に勤務した。明治13(1880)年官を辞し,生糸貿易に従事したが,16年原六郎の推挙で第百国立銀行に入行,取締役兼支配人に就任した。大正1(1912)年頭取に就任し,財閥系銀行につぐ東京の中堅銀行として第百銀行を育てた。同行系列の東京貯蔵銀行頭取を兼ねた。東京交換所委員長,日本興業銀行・台湾銀行創立委員,大日本貿易協会長などを歴任した。

(粕谷誠)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池田謙三」の解説

池田謙三 いけだ-けんぞう

1855*-1923 明治-大正時代の銀行家。
安政元年12月3日生まれ。内務省,大蔵省をへて,明治13年から生糸貿易に従事。16年原六郎におされ第百銀行にはいり,45年頭取。東京貯蔵銀行の頭取をかね,日本興業銀行,台湾銀行の創立に参画した。大正12年11月29日死去。70歳。但馬(たじま)(兵庫県)出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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