朝日日本歴史人物事典 「池田謙三」の解説
池田謙三
生年:安政1.12.3(1855.1.20)
明治大正期の銀行家。但馬国(兵庫県)出石郡宵田出身。士族池田澹治の長男。東京府庁勤務の傍ら漢学塾に通い,のち内務省,大蔵省に勤務した。明治13(1880)年官を辞し,生糸貿易に従事したが,16年原六郎の推挙で第百国立銀行に入行,取締役兼支配人に就任した。大正1(1912)年頭取に就任し,財閥系銀行につぐ東京の中堅銀行として第百銀行を育てた。同行系列の東京貯蔵銀行頭取を兼ねた。東京交換所委員長,日本興業銀行・台湾銀行創立委員,大日本貿易協会長などを歴任した。
(粕谷誠)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報