決り字(読み)キマリジ

デジタル大辞泉 「決り字」の意味・読み・例文・類語

きまり‐じ【決(ま)り字】

カルタで、取り札を特定できる文字。読み札の一字目で特定できるものを一字決まり、二字目のものを二字決まりなどという。定まり字
[補説]小倉百人一首の一字決まりは7首あり、一般に「むすめふさほせ」と覚える。
む:村雨むらさめの露もまだまきの葉に霧立ちのぼる秋の夕暮寂蓮法師
す:住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ(藤原敏行
め:めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半よはの月かな(紫式部
ふ:吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ(文屋康秀
さ:寂しさに宿を立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮(良暹法師
ほ:ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる(藤原実定
せ:瀬を早み岩にせかるる滝川の割れても末に逢はむとぞ思ふ(崇徳院

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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