決明子(読み)けつめいし

精選版 日本国語大辞典 「決明子」の意味・読み・例文・類語

けつめい‐し【決明子】

〘名〙 決明の種子。煎じたものをはぶ茶と称し、漢方緩下剤または利尿剤とする。また、「明(めい)を決(ひらく)」意から、視力を増し、眼病にきくとされる。
※全九集(1566頃)五「熱証はすずしふせよ。地黄黄連、決明子、黄芩石膏

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デジタル大辞泉 「決明子」の意味・読み・例文・類語

けつめい‐し【決明子】

エビスグサの種子。漢方で、緩下剤、消炎利尿薬などに用いる。また、はぶ茶として飲用する。

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世界大百科事典(旧版)内の決明子の言及

【エビスグサ】より

…莢(さや)(豆果)は線形でやや扁平となり,長さ15~25cm,種子は多数で,長さ約5~8mm。種子は漢方の決明子(けつめいし)で,エモディンemodin,アロエエモディンaloeemodinなどの配糖体を含み,強壮,利尿,眼病に用いられる。また,血圧降下や抗菌作用も知られている。…

※「決明子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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