汾水(読み)ふんすい

普及版 字通 「汾水」の読み・字形・画数・意味

【汾水】ふんすい

山西の川の名。〔荘子、逍遥遊〕堯、天下の民を治め、らかにし、きて四子姑射(ばくこや)の山に見る。汾水の陽(きた)に、然(えうぜん)として其の天下を喪(わす)れたり。

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改訂新版 世界大百科事典 「汾水」の意味・わかりやすい解説

汾水 (ふんすい)
Fén shuǐ

中国,華北地区,山西省中部を南西に流れる黄河の2番目に大きな支流汾河ともいう。源を寧武県管涔山に発し,新絳県で西に折れて河津県で黄河に入る。全長716km。流域面積3万9400km2。年間の流量変化がきわめて大きく,洪水期と渇水期では流量に100倍以上の差があり,含砂量も大きい。中流部に太原盆地と臨汾盆地を形成,その中間に霊石峡を構成する。渭河平原と接続する汾水の谷は,北東~南西の走向を示す地溝帯で,旧石器時代より人類が住み,早期に農業の発展をみるなど,黄河文明の成立に大きな役割を果たした地域である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汾水」の意味・わかりやすい解説

汾水
ふんすい

フェン(汾)河」のページをご覧ください。

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