沈湎(読み)チンメン

デジタル大辞泉 「沈湎」の意味・読み・例文・類語

ちん‐めん【沈×湎】

[名](スル)しずみおぼれること。特に、酒色にふけってすさんだ生活を送ること。
「君江は此の快感に―して」〈荷風つゆのあとさき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沈湎」の意味・読み・例文・類語

ちん‐めん【沈湎】

〘名〙
① 酒におぼれること。飲酒にふけり、荒れすさんだ生活をすること。
三代格‐七・養老三年(719)七月一九日「嗜酒沈湎畋遊無度」 〔書経‐泰誓〕
物事にふけること。
※月曜講演(1898)〈内村鑑三〉四「げに彼は日常聖書文学に沈湎せるにあらずんば」

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普及版 字通 「沈湎」の読み・字形・画数・意味

【沈湎】ちんめん

する。〔書、泰誓上〕今、王受(紂)~沈湎して色をし、敢て暴を行ひ、人を罪するに族(族滅)を以てし、人を官するに世を以てす。~忠良を焚炙(ふんしや)し、孕(ようふ)を刳剔(こてき)す。

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