河原崎国太郎(5世)(読み)かわらさきくにたろう[ごせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河原崎国太郎(5世)」の意味・わかりやすい解説

河原崎国太郎(5世)
かわらさきくにたろう[ごせい]

[生]1909.10.14.
[没]1990.10.11.
歌舞伎俳優。屋号山崎屋。本名松山太郎。父は洋画家松山省三。2世市川猿之助の門弟で,市川笑也を名のる。前進座創立に参加し,1932年襲名。長く同座の立女方として活躍し,特に世話物悪婆物にすぐれた舞台をみせた。鶴屋南北作品の復活上演にも貢献。俳優の松山英太郎,政路息子

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世界大百科事典(旧版)内の河原崎国太郎(5世)の言及

【前進座】より

…第2次世界大戦後,青年劇場運動で注目されたが,49年共産党に集団入党し,民族文化の改良と創造を唱えた。これを契機に商業劇場から一時締め出されたが,講和後,長十郎の《鳴神》,翫右衛門の《俊寛》,5世河原崎国太郎の《切られお富》,5世嵐芳三郎の《寺子屋》,瀬川菊之丞の《阿部一族》などで旺盛な活動を試みた。67年9月思想的対立から長十郎を除名する事件があったが,79年12月歌舞伎座で創立50年記念公演を行い,82年10月東京・吉祥寺の劇団敷地内に前進座劇場を開場。…

※「河原崎国太郎(5世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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