河原艾(読み)カワラヨモギ

デジタル大辞泉 「河原艾」の意味・読み・例文・類語

かわら‐よもぎ〔かはら‐〕【河×艾】

キク科多年草河原海岸砂地に生え、高さ約80センチ。茎はよく分枝し、葉は羽状に細く裂けていて、白い毛がある。9、10月ごろ、黄色小花を円錐状につける。乾燥した若芽などを漢方茵蔯蒿いんちんこうという。

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精選版 日本国語大辞典 「河原艾」の意味・読み・例文・類語

かわら‐よもぎ かはら‥【河原艾】

〘名〙
① キク科の多年草。高さ三〇~九〇センチメートル。本州、四国、九州の河原や海岸の砂地などに生える。茎はよく分枝し、根生葉は白色毛を密生する。茎葉は羽状になり、各裂片は細長い管状。夏から秋にかけ長い花茎をのばし、直径約二ミリメートルの緑色の頭花を穂状につける。牧草、また若葉食用。漢方医学では利尿薬、駆虫剤、かぜ薬などにする。漢名、茵蔯蒿。ねずみよもぎ。ふなばはぎ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
植物きく(菊)」の古名。〔十巻本和名抄(934頃)〕
③ 植物「しろよもぎ(白艾)」の異名。〔本草和名(918頃)〕
④ 植物「くそにんじん(糞人参)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
[補注]茵蔯蒿(かわらよもぎ)、白蒿(しろよもぎ)、黄花蒿(くそにんじん)は、いずれも艾(よもぎ)のなかまで、形態が似かよっているところから、名称に混乱が生じたものか。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「河原艾」の解説

河原艾 (カワラヨモギ)

学名Artemisia capillaris
植物。キク科の多年草,薬用植物

河原艾 (カワラヨモギ)

植物。キク科の多年草。シロヨモギ別称

河原艾 (カワラヨモギ)

植物。菊の古名

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