油綿(読み)あぶらわた

精選版 日本国語大辞典 「油綿」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐わた【油綿】

〘名〙
① 昔、香油に浸して、髪につけるのに用いた綿。〔十巻本和名抄(934頃)〕
多聞院日記‐天正二年(1574)五月一七日「頭のしらくほには、狼の白きふんを黒焼にして、油わたにときて付吉」
② (油のしみているものが多いところから) 綿糸紡績工場での落綿(らくめん)。ガラ紡糸の原料とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「油綿」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐わた【油綿】

綿を香油に浸しておいて髪のつや出しに用いたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android