治田(読み)チデン

デジタル大辞泉 「治田」の意味・読み・例文・類語

ち‐でん【治田】

平安時代、開墾された田地のこと。はりた。

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精選版 日本国語大辞典 「治田」の意味・読み・例文・類語

ち‐でん【治田】

〘名〙 主として平安時代、開墾した田地のこと。主に有力農民(田堵(たと))が開墾したものをさし、百姓治田と称されることが多い。
※百巻本東大寺文書‐貞観元年(859)一二月二五日・近江国依智荘検田帳「七段二百十四歩 成佰姓治田、今勘取之」

じ‐でん ヂ‥【治田】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「治田」の意味・わかりやすい解説

治田
はりた

平安時代の開墾田。古くは墾田とも書いたが,平安時代になると墾田は未開の開墾予定地を含む語となり,治田は開墾された田地だけをいうようになった。その規模は小さく,所有者は地方豪族や田堵 (たと) が多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「治田」の意味・わかりやすい解説

治田 (ちでん)

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世界大百科事典(旧版)内の治田の言及

【墾田】より

…また開墾予定地を墾田地ともいう。古代の史料では,新たに開墾した田をさす場合が多く,治田(はりた),開田(見開田)などともよばれた。墾田の語は主として古代から中世に用いられ,近世には新田の語が用いられた。…

※「治田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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