沼館(読み)ぬまだて

日本大百科全書(ニッポニカ) 「沼館」の意味・わかりやすい解説

沼館
ぬまだて

秋田県南部、横手市雄物川町(おものがわまち)の中心地区。旧沼館町は、1955年(昭和30)に平鹿(ひらか)郡雄物川町となり、2005年(平成17)横手市と合併した。後三年(ごさんねん)の役(えき)(1083~1087)の際に主戦場の一つになった沼柵(ぬまのき)の置かれた地とする説があり、中世には沼館氏の居城があった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沼館」の意味・わかりやすい解説

沼館
ぬまだて

秋田県南東部,横手市西部の旧町域。横手盆地南西にある。 1901年町制施行。 1955年福地村,里見村と合体して雄物川町となり,2005年近隣7市町村と合体して横手市となった。横手盆地西部の一中心地で,古くから開発され,中世豪族の館のあった沼ノ柵跡が名残りをとどめる。

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世界大百科事典(旧版)内の沼館の言及

【館】より

…辺要では柵館ともいった。なおその立地点によって,すなわち丘陵や山丘にあるものを山館,舌状台地の先端に位置し,平地に臨むのを平館,低地に立地するものを沼館という。さらに構造上,単郭,単濠単郭,単濠複郭,複濠複郭および空濠組合郭の5類型に分けられる。…

※「沼館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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