法幢（読み）ほうどう

精選版 日本国語大辞典

ほう‐どう ホフダウ【法幢】

〘名〙 (「幢」は儀式・指図に用いる旗ぼこの意) 仏語。

① 説法の標幟とした旗じるしの意で、仏法のことをいう。また、仏法を、高くそびえる幢(はた)、あるいは魔軍を調伏する猛将の幢にたとえていう語。

※霊異記（810‐824）中「法幢高く竪ちて幡足は八方に飄り」

② 禅林で、説法のあることを示すためにたてるのぼり。

※蕉堅藁（1403）送元章帰日本「法幢若到_二亀山下_一、応_下有_二神龍_一護_中木叉_上」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ほう‐どう〔ホフ‐〕【法^×幢】

１ 仏法のこと。仏法を、敵を圧倒する猛将の幢（旗ほこ）にたとえていう。
２ 禅宗で、説法があることを知らせるために立てる幟のぼり。

出典　小学館