法性(読み)ホウショウ

デジタル大辞泉 「法性」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しょう〔ホフシヤウ〕【法性】

ほっしょう(法性)

ほっ‐しょう〔‐シヤウ〕【法性】

仏語。すべての存在現象の真の本性万有本体真如実相法界。ほうしょう。

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精選版 日本国語大辞典 「法性」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しょう ホフシャウ【法性】

※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二「われらもおなじく法性(ホフシャウ)にいれり」

ほっ‐しょう ‥シャウ【法性】

〘名〙 仏語。一切の存在、現象の真の本性、万有の本体。不改不変の真理を示す語。法性真如。真如。実相。法界(ほっかい)。ほうしょう。〔往生要集(984‐985)〕 〔八十華厳経‐一六

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百科事典マイペディア 「法性」の意味・わかりやすい解説

法性【ほっしょう】

仏教で法たること,すなわち改変することのない法の法たる本体をいう。諸法の実相,真如,法界,真理などの異名としても用いる。三論宗では真空を,法相宗では円成実性をさす。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法性」の意味・わかりやすい解説

法性
ほっしょう
dharmatā

仏教用語。実相真如 (しんにょ) ,法界 (ほっかい) ,涅槃 (ねはん) などと同義語。すべての存在には実体的なものは何も存在しないという真理そのもの。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「法性」の解説

法性 ほっしょう

?-1245 鎌倉時代の僧。
真言宗高野山正智院の明任(みょうにん)にまなび,高野山に法性院(のちの宝性院)をひらき,教学を振興する。仁治(にんじ)3年金剛峰寺と大伝法院争いで罪にとわれ,翌年出雲(いずも)(島根県)に流される。寛元3年10月21日同地で没した。字(あざな)は覚円。

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