法華滅罪之寺(読み)ほっけめつざいのてら

精選版 日本国語大辞典 「法華滅罪之寺」の意味・読み・例文・類語

ほっけめつざい‐の‐てら【法華滅罪之寺】

[1] 〘名〙 奈良時代諸国に建てられた国分尼寺正称
[2] 奈良市法華寺町にある真言律宗の寺、法華寺のこと。

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デジタル大辞泉 「法華滅罪之寺」の意味・読み・例文・類語

ほっけめつざい‐の‐てら【法華滅罪之寺】

法華寺ほっけじ

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旺文社日本史事典 三訂版 「法華滅罪之寺」の解説

法華滅罪之寺
ほっけめつざいのてら

法華寺

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世界大百科事典(旧版)内の法華滅罪之寺の言及

【尼寺】より

…比丘尼(びくに)の止住する寺。元来は比丘尼寺とよび,俗に庵寺(あんでら)ともいう。中国では4世紀初めに洛陽城の西に建立された竹林寺が尼寺の初めといわれ,朝鮮にも高句麗,百済に尼寺があった。日本では司馬達等の娘善信尼などが,584年に出家して桜井寺に住したのが初見である。聖徳太子建立7ヵ寺と伝える中に,中宮(斑鳩),橘,池後,葛城の4尼寺があり,行基建立の寺院では僧寺と並んで尼寺が建てられた。国分尼寺は法華滅罪寺とよばれ尼僧10人を置き水田10町が施入された。…

【国分寺】より

…奈良・平安時代に諸国に置いた官寺。僧寺を金光明(こんこうみよう)四天王護国之寺(金光明寺),尼寺(国分尼寺)を法華滅罪之寺(法華寺)と呼び,合わせて国分二寺という。 国分寺制は,7世紀末より促進されてきた護国経典の読誦によって国家の安寧を祈る仏教政策の総仕上げであり,中央の大寺で展開した国家仏教の画一的な地方伸展の意義をもつが,直接的には律令体制の根幹をゆるがす疫病,飢饉,反乱などの災いを,《金光明最勝王経(最勝王経)》の鎮護国家の思想で消除しようと図ったものである。…

【法華寺】より

…奈良市にある真言律宗の門跡尼寺。正しくは法華滅罪之寺といい,氷室御所ともいう。藤原不比等の旧宅があった平城左京一条三坊の地に,光明皇后の皇后宮が設けられ,745年(天平17)宮寺(みやでら)に改められたのが法華寺の始めと考えられ,大和国国分尼寺(国分寺)として漸次整備された。…

※「法華滅罪之寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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