泡斎(読み)ほうさい

精選版 日本国語大辞典 「泡斎」の意味・読み・例文・類語

ほうさい ハウサイ【泡斎】

[1] 慶長一五九六‐一六一五)の頃、常陸国茨城県)にいた僧。寺院修理の勧進のため、踊り念仏を始めたという。
[2] 〘名〙 (泡斎の始めた念仏踊りは気が狂ったように踊り回るところから) 狂人のこと。また、阿呆、おろか者。泡斎者。泡斎坊。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)上「出てゆかば心かるしとわらはれんよの方さいを人のしらねば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「泡斎」の意味・読み・例文・類語

ほうさい〔ハウサイ〕【泡斎】

泡斎念仏のこと。また、狂ったように踊り回るところから狂人のことをいう。

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