波頭(読み)はとう

精選版 日本国語大辞典 「波頭」の意味・読み・例文・類語

は‐とう【波頭】

〘名〙
① 波の上。海上
※和漢朗詠(1018頃)下「渡口郵船は風定まって出づ 波頭の謫処は日晴れて看ゆ〈小野篁〉」 〔蘇軾‐次韻曹子方同游西湖詩〕
② なみがしら。
※初期プロレタリア文学(1954)〈平野謙〉「三・一五事件にいたる歴史のうねりは、〈略〉文学運動に影響をおよぼし、その歴史の波頭をきって」

なみ‐がしら【波頭】

〘名〙
① 波の高く盛り上がった先の所。波のいただき。はとう。
※俳諧・毛吹草(1638)六「霧の海に立白鷺や波頭(ガシラ)〈道二〉」
② 崩れ落ちる波の形を図案化した模様

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「波頭」の意味・読み・例文・類語

なみ‐がしら【波頭】

波の盛り上がった頂。波頭はとう
波の立ってくずれる形を模様化したもの。
[類語]波浪さざ波白波逆波津波土用波うねり小波大波高波荒波波濤怒濤激浪男波女波余波徒波あだなみ逆浪げきろう横波海嘯夕波波頭はとう波の花波間

は‐とう【波頭】

なみがしら。「白い波頭
波の上。海上。
[類語]波浪さざ波白波逆波津波土用波うねり小波大波高波荒波波濤怒濤激浪男波女波余波徒波あだなみ逆浪げきろう横波海嘯夕波波頭なみがしら波の花波間

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