泣面(読み)なきつら

精選版 日本国語大辞典 「泣面」の意味・読み・例文・類語

なき‐つら【泣面】

〘名〙 (「なきづら」とも)
① 泣いた顔つき。また、今にも泣き出しそうな顔つき。泣き顔。〔日葡辞書(1603‐04)〕
馬上の友(1903)〈国木田独歩〉「一ツおどかして、泣面(ナキツラ)かかしてやらう」
※雑俳・冠独歩行(1702)「なきづらであったがあの子ははや子持」

なきっ‐つら【泣面】

〘名〙 「なきつら(泣面)」の変化した語。
人情本・恩愛二葉草(1834)初「小升坊も泣(ナキ)ッ面(ツラ)、復しても利根作が事、思ひ出しての述懐かえ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「泣面」の意味・読み・例文・類語

なき‐つら【泣(き)面】

泣いた顔つき。また、泣き出しそうな顔つき。泣き顔。泣きっ面。「泣き面を見せる」
[類語]泣き顔べそ泣きべそ吠え面

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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