デジタル大辞泉
「泥仕合」の意味・読み・例文・類語
どろ‐じあい〔‐じあひ〕【泥仕合】
1 互いに相手の弱点・秘密などをあばきたててみにくく争うこと。また、その争い。
2 歌舞伎で、舞台上に泥田を作り、その中で立ち回りを演じること。また、その立ち回り。
[補説]「泥試合」と書かないのが一般的。
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どろ‐じあい ‥じあひ【泥仕合】
〘名〙
① 泥にまみれて争うこと。また、その争い。
※
滑稽本・
和合人(1823‐44)三「組んづほぐれつ泥仕合
(ドロジアイ)」
② 歌舞伎で、舞台に泥田を作り、その中で立回りを演ずること。また、その立回り。
③
本来の
争点を忘れて、互いに相手の個人的な弱味などをあばきたてて言いあらそうこと。またその争い。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
泥仕合
どろじあい
歌舞伎(かぶき)演出用語。泥の中で立回りをすること。舞台上(以前は客席前列の一隅)に設けられた泥田の中で、泥だらけになって争うさまを見せる。『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の「長町裏(ながまちうら)」で団七(だんしち)が義平次(ぎへいじ)を殺す場面などが例。日常語でも、責任をなすり合って醜く争うことの意味に使う。
[松井俊諭]
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