注・註(読み)ちゅうする

精選版 日本国語大辞典 「注・註」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐・する【注・註】

〘他サ変〙 ちゅう・す 〘他サ変〙
① 書きつける。書く。しるす。
※百座法談(1110)三月二七日「百日法花経を講じけるはての日、其の所に五色の雲たちて、過去の四仏あらはれたまへり、とぞ注て候」
② 説きあかす。注釈を加える。
太平記(14C後)一一「御占師の卦(け)に出て云、師貞、丈人吉无咎、〈略〉小人勿用。王弼注云、〈略〉小人勿用、非其道也と注せり」

ちゅう【注・註】

〘名〙 本文意味を補足したりくわしく説明したりするために書き入れること。また、その文句注解
※承暦二年内裏歌合(1078)「なかなか見ぬをりにと思ふらむ心は、後の歌に詠まむずるにや。またちうなどをこそ書かましか」
神皇正統記(1339‐43)上「世は周礼の註に父死て子立を世と云とあり」 〔晉書‐向秀伝〕

ちゅう‐・す【注・註】

〘他サ変〙 ⇒ちゅうする(注)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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