注記・註記(読み)ちゅうき

精選版 日本国語大辞典 「注記・註記」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐き【注記・註記】

〘名〙
① (━する) 書きしるすこと。また、書きしるされたもの。記録。
都氏文集(879頃)四・勅符出羽国司応早速討滅夷賊事「凡軍陳之法。必有注記。諸事大小皆在目前」 〔後漢書‐和熹鄧后紀〕
② (━する) ある文章に対する注を書きしるすこと。また、その注。本文を補ったり、解釈したりするための文章。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武例言漢字を用ふるは、誤謬を防ぎ、眉目に瞭ならしめる所にて、仮字を加ふは、其称呼の大概を注記する所なり」
③ (この場合は「ちゅうぎ」とよむ) 寺院で、論議のとき、題を読みあげたり、論議の内容を書きしるしたりする役。また、その僧。
御堂関白記‐寛弘二年(1005)五月二四日「南京注記妙玄、山注記懐命」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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