泰阜村(読み)やすおかむら

日本歴史地名大系 「泰阜村」の解説

泰阜村
やすおかむら

面積:六四・九七平方キロ

下伊那郡の南部、伊那山脈の南端に位置する農山村。北は飯田市竜江たつえ区・千代ちよ区、東から南にかけて南信濃みなみしなの村、南は天龍てんりゆう村、西は阿南あなん町・下條しもじよう村に接する。

伊那山脈から流出する北のよね川と南の万古まんご川に挟まれた地域で、丘陵と小盆地が交錯しながら西の天竜川の渓谷に向かって急傾斜する。北から南にかけて金野きんのう高町たかまち唐笠からかさ黒見くろみ平野ひらの万場まんば田野口たのぐち柿野かきの平島田ひらしまだ門島かどしま明島あけじま等の小集落があり、天竜川に近いところから川手かわてとよばれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泰阜村」の意味・わかりやすい解説

泰阜〔村〕
やすおか

長野県南部,伊那山地西部にある村。地名は,起伏の多い丘陵地であることから,中国の漢詩『泰山丘阜』からの造語。西辺を天竜川が流れ,峡谷美の南宮峡,泰阜ダムがある。河岸段丘では米,コンニャクなどを栽培畜産も行われる。村域の一部は天竜奥三河国定公園に属する。川沿いを JR飯田線が通る。面積 64.59km2人口 1542(2020)。

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