洋灯(読み)ランプ

デジタル大辞泉 「洋灯」の意味・読み・例文・類語

ランプ(〈オランダ〉・〈英〉lamp)

西洋風灯火器の一種石油を入れた器に火をともす芯をさし、周囲ガラス火屋ほやでおおったもの。江戸末期に渡来
電灯。「テールランプ
[補説]「洋灯」とも書く。
[類語]ランタンカンテラ行灯あんどん雪洞ぼんぼり提灯ちょうちん松明たいまつ燭台手燭万灯灯台角灯灯籠雪見灯籠回り灯籠走馬灯石灯籠

よう‐とう〔ヤウ‐〕【洋灯】

ランプ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「洋灯」の意味・読み・例文・類語

ランプ【洋灯】

〘名〙 (lamp)
① 石油を用いた灯火具の一種。金属やガラスでできた石油容器に、金属製の口金をつけ、綿糸の灯芯を挿入し、その周囲をガラスのほやで覆ったもの。卓上用や、つり下げて用いるものなど、用途によって種々の形がある。石油ランプ
※万国新話(1868)〈柳河春三編〉二「『ラムプ』〈提燈〉一ケを、用意せるのみなり」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「天井に円く映る洋燈(ランプ)の火燈(ほかげ)
② 電灯など、灯火の総称
※東京日日新聞‐明治一六年(1883)四月一七日「往還へ七間ごとに洋燈(ランプ)を建る事に協議なれり」
③ 小型の電球。特に、信号用の小さな電球をいう。
※殴る(1928)〈平林たい子〉三「接続を要求して来る信号ランプをパイロットランプと言った」

よう‐とう ヤウ‥【洋灯】

〘名〙 ランプをいう。
毎日新聞‐明治二一年(1888)九月九日「今度専売特許を得たる箱台付洋燈へ一種の改良を加へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の洋灯の言及

【ランプ】より

…油,ガス,電気などを使用した灯火具,照明器具をいい,日本では洋灯とも呼ばれる。ただし,洋灯は石油ランプに限定されて使われる言葉である。…

※「洋灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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