洒洒(読み)しゃあしゃあ

精選版 日本国語大辞典 「洒洒」の意味・読み・例文・類語

しゃあ‐しゃあ【洒洒】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) あつかましくて、恥を恥とも思わないさまを表わす語。すましたさま。けろりとしたさま。
※俳諧・花月六百韻(1719)月「寵辱の泪は嶋の堉となり〈敬雨〉 やしろも掃ずしゃあしゃあとして〈淡々〉」
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「しゃあしゃあした無邪気な顔付で」

しゃ‐しゃ【洒洒】

〘形動タリ〙 あっさりしていてわだかまりのないさま。さっぱりしてこぎれいなさま。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一「何処に行っても、潺湲(せんくゎん)、淙々、洒々(シャシャ)、混々の音が聞へる」

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デジタル大辞泉 「洒洒」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐しゃ【××洒】

[ト・タル][文][形動タリ]
あっさりして、こだわりのないさま。
故意わざと―とした顔つきをよそおって」〈里見弴多情仏心
さっぱりして、こぎれいなさま。
「―たる広告画が目につく」〈荷風・ふらんす物語

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普及版 字通 「洒洒」の読み・字形・画数・意味

【洒洒】そんそん

冷えこむ。

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