洛水(読み)ラクスイ(英語表記)Luò shuǐ

デジタル大辞泉 「洛水」の意味・読み・例文・類語

らく‐すい【洛水/雒水】

中国陝西せんせい省南部にある華山に源を発し、河南省に入って北東に流れ、洛陽の南を通り黄河に注ぐ川。長さ420キロ。洛河南洛河。ルオショイ。
中国、陝西省北西部にある白于はくう山地に源を発し、南東に流れ、渭水いすいに合流して黄河に注ぐ川。長さ660キロ。洛河。北洛河。ルオショイ。

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改訂新版 世界大百科事典 「洛水」の意味・わかりやすい解説

洛水 (らくすい)
Luò shuǐ

中国の河川で,同名のものが二つある。ともに黄河水系に属し,いずれも洛河ともいう。(1)黄河下流部南岸の大支流。雒水と書かれた時代もある。河南省の西部にあり,陝西省の華山南麓に発源,河南省盧氏県を経て,偃師(えんし)県で伊河を併せ,洛陽南郊を経て,鞏(きよう)県洛口で黄河に合流する。長さ420km。(2)北洛水とも言い,陝西省北部にある。同省定辺県に源を発し,志丹,洛川,蒲城等の県を経て,大茘(だいれい)県で渭河と合流したのち黄河に入る。長さ660km。黄土高原の水を集めるので含砂量が多く,水位の変化も著しいが,下流部の洛恵渠は関中平原の灌漑施設として有名。
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