洞院実熙(読み)トウインサネヒロ

デジタル大辞泉 「洞院実熙」の意味・読み・例文・類語

とういん‐さねひろ〔トウヰン‐〕【洞院実熙】

室町時代公卿初名、実博。左大臣となったが、のち出家して元鏡と称し、東山に閑居。有職故実に明るく、東山左府とよばれた。著「名目鈔」など。生没年未詳。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の洞院実熙の言及

【拾芥抄】より

…3巻。編者は洞院公賢あるいは洞院実熙というが,原型は鎌倉中期に成りその後増補が加えられていったものと考えられる。《拾芥略要抄》《略要抄》ともいう。…

【名目鈔】より

…恒例臨時の公事,殿舎,服飾などに関する用語,名称の故実訓みを後世に伝えるため,室町時代に左大臣洞院実熙が撰述した辞書。恒例諸公事篇,臨時篇,衣服篇などの篇目に分類して約600語を収録し,逐一訓み方を片仮名で傍書するとともに,簡単な解説を加えている。…

※「洞院実熙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android