活劇(読み)かつげき

精選版 日本国語大辞典 「活劇」の意味・読み・例文・類語

かつ‐げき クヮツ‥【活劇】

〘名〙
① 社会のありさまをありのままにうつして演じる劇。
※劇場改良法(1886)〈中村善平編〉「彼の正銘正真の活劇、即ち社会の情態を其の儘に写して真に迫るを第一とする者と」
② 立ち回りなど、動きの多い場面を中心にして仕組んだ芝居映画
※大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉八「さかんに斬合ってゐる舞台の活劇も目に入らず」
③ 芝居や映画の立ち回りのように激しい実際の乱闘や、劇の展開を思わせるような波乱
時事新報‐明治三〇年(1897)一二月三一日「遠からずして驚天動地の大活劇の演ぜられん事を予期する者なきにあらざれども」

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デジタル大辞泉 「活劇」の意味・読み・例文・類語

かつ‐げき〔クワツ‐〕【活劇】

立ち回りなど動きの激しい場面を中心とした映画・演劇アクションドラマ
映画・演劇の立ち回りのように激しく派手な格闘。乱闘。「路上活劇を演じる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の活劇の言及

【連続活劇】より

…波乱万丈の冒険活劇や探偵活劇などが,数週間あるいは数ヵ月にわたって観客の期待をつなぎながら,週替りで分割上映されるようにつくられた一種の長編映画の形態を指していう。連続映画とも呼ばれ,題材から分類すると,探偵活劇,国際スパイ活劇,王国奇談,西部活劇,復讐活劇,鉄道活劇,ターザン映画,スピード・レースもの,拳闘もの,海洋活劇,競馬もの,オートバイ映画,学園スポーツもの等々の活劇が主で,そのほかにロマンスものやサーカスものもあった。…

※「活劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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