流俗(読み)りゅうぞく

精選版 日本国語大辞典 「流俗」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぞく リウ‥【流俗】

〘名〙
① 世のつね。世間一般のならわし。風俗世俗
拾遺(1005‐07頃か)雑賀・一一七九「流俗の色にはあらず梅の花〈藤原実資〉 珍重すべきものとこそ見れ〈源致方〉」 〔礼記‐射義〕
俗世間。また、俗人世人
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「蓋し流俗の人は、外面を以て他人貴賤を論ずるのみにして」 〔成公綏‐嘯賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「流俗」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぞく〔リウ‐〕【流俗】

世間の風俗、習慣
「是れも世の中の―として遠方から眺めて居れば」〈福沢福翁自伝
世俗の人。俗人。また、俗世間。
「―の嗜欲しよくを遠ざけているかの様に」〈漱石三四郎
[類語](1風俗世態世相世情習俗風習手風てぶり社会現象風紀

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「流俗」の読み・字形・画数・意味

【流俗】りゆう(りう)ぞく

世俗。俗世間。漢・司馬遷〔任少(安)に報ずる書〕僕の先は、~、卜し。固(もと)より上の戲弄する倡優もて畜(やしな)ふ俗の輕んずるなり。

字通「流」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android