流通システム化(読み)りゅうつうシステムか(英語表記)systematization of structure of distribution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流通システム化」の意味・わかりやすい解説

流通システム化
りゅうつうシステムか
systematization of structure of distribution

流通近代化をはかるため流通機構の統一的な結合を推進すること。商品の流通を担当する卸売業者と小売業者との間で,取引単位や発注方法を定型化することによって,定時,定ルートの配送を行なったり,ボランタリー・チェーン共同配送をするなどがその例。生産性を上げて国際競争力を強化し,市場の情報をいちはやくつかんで,需給のバランスをとるため,流通機構のシステム化推進が重要視されている。特に近年では情報ネットワーク化の進行によって各企業の情報処理システムが連結され,商流や物流面でのシステム化が一段と進展している。

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世界大百科事典(旧版)内の流通システム化の言及

【流通政策】より

…しかしながら,全体を見通す体系的な上位政策を設定して,そのもとに個々の下位政策の展開を位置づけることも可能である。日本では,このような上位政策としては,1969年に開始された流通システム化行政を挙げることができよう。この流通システム化行政は,それまでの流通政策が,小売業者や卸売業者を主体とする商業部門を対象としたいわゆる商業政策であり,なかでも中小商業の保護を目的としたものであったのに対し,生産者の流通活動や運輸業者の活動などもその視野の中に組み込み,流通全体の効率化を目指すものであった。…

※「流通システム化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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