浅井三代記(読み)あさいさんだいき

改訂新版 世界大百科事典 「浅井三代記」の意味・わかりやすい解説

浅井三代記 (あさいさんだいき)

戦国時代に近江国小谷(おだに)城を本拠として江北を支配した浅井亮政(すけまさ)・久政・長政3代の興亡を記した記録。著者は伊香郡木之本浄信寺の僧遊山(雄山)。寛文末年に前田家老臣奥村氏を経て加賀藩主に献上され,1部15巻として版行された。内容は架空の軍談が多く史料的価値は低い。江戸時代広く読まれたらしく各種の系図記録に引用されているので注意が必要である。《改定史籍集覧》《新訂増補史籍集覧》所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android