朝日日本歴史人物事典 「浅田信興」の解説
浅田信興
生年:嘉永4.10.12(1851.11.5)
明治大正期の陸軍軍人。西洋学導入に熱心だった川越藩(埼玉県)の藩士坂口朗忠の3男。江川太郎左衛門に師事して砲術を学び,戊辰戦争では官軍に加わり関東,奥羽へ転戦,明治5(1872)年少尉に任官。西南戦争では小隊長,日清戦争(1894~95)では屯田兵参謀長を務め,日露戦争(1904~05)には近衛歩兵第1旅団を率いて出征。激戦の末,分水嶺占領に成功,戦功により男爵。藩閥出身以外では珍しく大正1(1912)年大将に進み,教育総監などの要職に就いた。
(山崎有恒)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報