浅野長矩墓および赤穂義士墓(読み)あさのながのりのはかおよびあこうぎしのはか

国指定史跡ガイド の解説

あさのながのりのはかおよびあこうぎしのはか【浅野長矩墓および赤穂義士墓】


東京都港区高輪(たかなわ)にある播州赤穂(ばんしゅうあこう)の城主・浅野家の菩提寺、泉岳寺にある墓。1922年(大正11)に国の史跡に指定された。境内には浅野家代々の墓とあだ討ちを果たした大石以下46人の墓、討ち入りに先立ち1702年(元禄15)に自害した萱野(かやの)三平や討ち入り後に自首した寺坂吉右衛門の供養塔がある。1701年(元禄14)に江戸城内で吉良上野介(きらこうずけのすけ)との刃傷事件を起こし切腹した浅野長矩の墓は、高さ75cm、幅31cm。討ち入りを指揮した筆頭家老の大石良雄の墓は、高さ102cm、幅40cmで板葺き屋根の小屋の中にある。泉岳寺の義士の墓に通じる道沿いには、「主税(ちから)の梅」「血染めの梅」「瑶池梅(ようちばい)」などと名づけられた梅が残っている。赤穂義士記念館に義士討ち入りの関係資料が展示されている。都営地下鉄浅草線泉岳寺駅から徒歩約2分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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