浅野(読み)アサノ

デジタル大辞泉 「浅野」の意味・読み・例文・類語

あさの【浅野】

姓氏の一。
[補説]「浅野」姓の人物
浅野総一郎あさのそういちろう
浅野長勲あさのながこと
浅野長矩あさのながのり
浅野長政あさのながまさ
浅野幸長あさのよしなが

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精選版 日本国語大辞典 「浅野」の意味・読み・例文・類語

あさ‐の【浅野】

[1] 〘名〙 たけの短い草が生えている野原
書紀(720)皇極三年六月・歌謡遠方(をちかた)の 阿娑努(アサノ)の雉(きぎし)(とよも)さず 我は寝しかど 人そ響す」
[2] 兵庫県淡路市の地名。旧津名郡浅野村。浅野の滝がある。歌枕
万葉(8C後)三・三八八「眠(い)の寝かてねば 滝の上の 浅野の雉(きぎし) 明けぬとし 立ち騒くらし」

あさの【浅野】

姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「浅野」の解説

浅野
あさの

浅野南あさのみなみ一帯に比定される。「八雲御抄」などにあげられる歌枕として著名であるが、それは「万葉集」巻三にみえる若宮年魚麻呂が伝承した次の歌に、この地名が詠みこまれていることによる。「海若は 霊しきものか 淡路島 中に立て置きて 白波を 伊予に廻らし 座待月 明石の門ゆは 夕されば 潮を満たしめ 明けされば 潮を干しむる 潮騒の 波を恐み 淡路島 磯隠りゐて 何時しかも この夜の明けむと さもらふに 眠の寝かてねば 滝の上の 浅野の雉 明けぬとし 立ち騒くらし いざ児等あへて漕ぎ出む にはも静けし」。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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