浜離宮(読み)はまりきゅう

精選版 日本国語大辞典 「浜離宮」の意味・読み・例文・類語

はま‐りきゅう【浜離宮】

東京都中央区浜離宮庭園にあった離宮。現在は浜離宮恩賜庭園。江戸初期、将軍家の御鷹場であったが、承応三年(一六五四)徳川家光次男甲府宰相松平綱重の甲府浜屋敷と呼ばれる下屋敷が造られた。綱重の子が六代将軍家宣を称したため、西丸御屋敷、のち御浜御殿と呼ばれ、明治以降浜離宮となる。第二次大戦後東京都に下賜。潮入池を中心とした回遊式臨海庭園。特別名勝特別史跡

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デジタル大辞泉 「浜離宮」の意味・読み・例文・類語

はま‐りきゅう【浜離宮】

東京都中央区にある旧離宮。甲州松平綱重の下屋敷から徳川幕府の御浜御殿となり、明治になって宮内省所管の離宮となる。昭和20年(1945)東京都へ移管、現在は浜離宮恩賜庭園とよばれ、一般公開されている。約25万平方メートル。

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世界大百科事典(旧版)内の浜離宮の言及

【浜離宮庭園】より

…正門を入って池までの平坦な芝生地に,もと浜御殿があったが,1756年(宝暦6)焼失し,明治初年には跡地に石造の西洋館延遼(えんりよう)館が建てられた。1870年(明治3)に宮内省の所管に入って浜離宮と称され,1945年から東京都所管となって公開された。【田中 正大】。…

※「浜離宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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