浦内川(読み)ウラウチガワ

デジタル大辞泉 「浦内川」の意味・読み・例文・類語

うらうち‐がわ〔‐がは〕【浦内川】

沖縄県西表いりおもて中央部を流れる川。北東部にある同島最高峰古見こみ岳(標高469メートル)に源を発し、亜熱帯密林をぬって北西流して浦内で東シナ海に注ぐ。長さ約19キロで島内最長の川。中流部に滝、河口部にマングローブ湿地発達

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日本歴史地名大系 「浦内川」の解説

浦内川
うらうちがわ

西表いりおもて島中央部を北へ流れる流路延長一八・八キロ、流域面積五四・二四平方キロの二級河川。県下最長の川で、集水面積も広く水量も豊富。島の南東部に河口をもつ仲間なかま川中流部の北方約二キロにある桑木くわき(三一一・七メートル)付近を源流とし、地質構造に流路を規制されながら北西方向に流れる適従河川で、途中いくつかの支流が合流する。河口周辺は広いエスチュアリー(三角江)干潟をなし、オヒルギメヒルギなどからなるマングローブ林が発達している。流域の大半西表いりおもて国立公園の区域に含まれる。河口中央部にはアトク島があり、右岸浦内うらうち集落がある。河口両岸はウラダとよばれ、早くからマングローブ林を開発した水田地帯であった。浦内集落の約一・六キロ上流浦内うらうち橋があるが、一九六九年(昭和四四年)架橋までは渡舟に頼っていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「浦内川」の意味・わかりやすい解説

浦内川
うらうちがわ

沖縄県西表島(いりおもてじま)の主要河川。島の東部の古見岳(こみだけ)(島の最高峰、469メートル)に源を発し、亜熱帯の密林を縫って島の大半を横断するように西流して、北西海岸に注ぐ。延長約18.8キロメートル。川の地形は峡谷状となり、中流部にはマリュード滝とカンピラ滝を有する。河口から数キロメートルまでは観光船が遡上(そじょう)するエスチュアリー(三角江)河道で、河口部にはマングローブ湿地が発達する。

[目崎茂和]


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事典・日本の観光資源 「浦内川」の解説

浦内川

(沖縄県八重山郡竹富町)
日本の重要湿地500指定の観光名所。

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