浦回・浦廻(読み)うらみ

精選版 日本国語大辞典 「浦回・浦廻」の意味・読み・例文・類語

うら‐み【浦回・浦廻】

〘名〙
海岸の曲がって入りくんだ所。入江の曲がりくねった所。うらま。うらわ。
万葉(8C後)一五・三六六四「志賀の浦にいざりする海人(あま)明け来れば宇良未(ウラミ)漕ぐらしかぢの音聞ゆ」
② (━する) 入江の岸べに沿って回りながら進むこと。湾をめぐり進むこと。
※万葉(8C後)一九・四二〇二「藤波を仮廬(かりほ)に造り湾廻(うらみ)する人とは知らに海人(あま)とか見らむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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