浦本村(読み)うらもとむら

日本歴史地名大系 「浦本村」の解説

浦本村
うらもとむら

[現在地名]糸魚川中宿なかしゆく中浜なかはま間脇まわき

はや川河口右岸、日本海沿いの中宿村・中浜村間脇村総称。文化四年(一八〇七)の乍恐書付以御訴訟申上奉候(浦本区有文書)に「中宿村外弐ケ村往古ハ一村ニテ当時も浦本と唱へ田畑数無前々ヨリ魚猟云々」とあり、漁業依存の村であった。永正六年(一五〇九)とされる九月六日の長尾為景書状(村山文書)によると、村山盛義・直義父子は上杉定実に応じて上杉顕定の軍をひめ川で破り、同日「浦本」に陣し、糸魚川への移動の命を受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浦本村の言及

【糸魚川[市]】より

…新潟県南西部,姫川の下流一帯を占める市。1954年糸魚川町と浦本,下早川,上早川,大和川,西海,大野,根知,小滝の8村が合体,市制。人口3万2931(1995)。白馬連峰と頸城(くびき)丘陵が南に展開し,山地が広く,上信越高原および中部山岳国立公園と白馬山麓県立自然公園に含まれている。地名はトゲウオ科のイトヨの生息する川に由来するという。フォッサマグナ西縁の糸魚川‐静岡構造線が姫川の谷を通り,これを境に東の第三系と西の古生界を分かつ,地質学上重要な地域である。…

※「浦本村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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