海と毒薬(読み)ウミトドクヤク

デジタル大辞泉 「海と毒薬」の意味・読み・例文・類語

うみとどくやく【海と毒薬】

遠藤周作小説。昭和32年(1957)「文学界」誌に発表太平洋戦争中に起きた九大生体解剖事件を題材に、生命の尊厳と戦争狂気を描く。
原作とする映画熊井啓監督・脚本、昭和61年(1986)公開。第60回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品、また第41回毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞

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デジタル大辞泉プラス 「海と毒薬」の解説

海と毒薬

①遠藤周作の小説。太平洋戦争末期に行われた戦争捕虜の生体解剖実験を描く。1958年刊行。第12回毎日出版文化賞受賞。
②1986年公開の日本映画。①を原作とする。監督・脚本:熊井啓、美術木村威夫。出演:奥田瑛二渡辺謙成田三樹夫、西田健、神山繁、岸田今日子、根岸季衣ほか。第60回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・ワン作品。第29回ブルーリボン賞監督賞受賞。第41回毎日映画コンクール日本映画大賞、監督賞、美術賞、男優主演賞(奥田瑛二)受賞。

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