海兵団(読み)カイヘイダン

デジタル大辞泉 「海兵団」の意味・読み・例文・類語

かいへい‐だん【海兵団】

旧日本海軍で、軍港警備下士官新兵教育訓練のために各鎮守府に設置されていた陸上部隊

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精選版 日本国語大辞典 「海兵団」の意味・読み・例文・類語

かいへい‐だん【海兵団】

〘名〙 旧日本海軍で、各軍港に置かれた陸上部隊。所轄の鎮守府に属し、軍港の防備、警備に当たったほか、補欠員として入団する下士官、兵を収容、教育し、艦船部隊などの欠員を補充した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海兵団」の意味・わかりやすい解説

海兵団
かいへいだん

旧日本海軍において軍港の警備と新兵の教育にあたった部隊。鎮守府に属し各軍港に配置された。海軍の場合、新兵は海兵団に入団し、その練習部でおおよそ5か月の基礎的な訓練を受けたのち、実施部隊に配属される。また、1900年(明治33)の北清(ほくしん)事変、32年(昭和7)の上海(シャンハイ)事変などの際には、海兵団部隊を中心にして海軍陸戦隊が編成されている。

吉田 裕]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海兵団」の意味・わかりやすい解説

海兵団
かいへいだん

旧日本海軍で新兵教育と軍港地域の陸上警備,防空などを任務とした部隊。各鎮守府 (軍港) に所属した。その他信号軍楽などの教育のための練習部があり,艦船などへの補充員も所属した。

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