液体ヘリウム II(読み)えきたいへりうむに

世界大百科事典(旧版)内の液体ヘリウム IIの言及

【液体ヘリウム】より

4Heの液体,液体ヘリウム4は2.172K(0.0497気圧)で粘性が消失する超流動状態に転移する。超流動状態の液体ヘリウム4を液体ヘリウムII,これに対して超流動転移温度以上の液体ヘリウム4を液体ヘリウムIと呼ぶこともある。液体ヘリウム3(3Heの液体)も0.93mK(0気圧)で超流動状態に転移する。…

【超流動】より

…超流動状態では,液体はきわめて細い管の中を圧力差なしに流れ,また,第2音波や噴水効果など種々の奇妙な現象が観測される。 液体ヘリウム4に,液体ヘリウムIIと呼ばれる相が存在することはW.H.ケーソムらによって1927年に発見され,これが粘性0の超流動相であることは38年にP.L.カピッツァによって確かめられた。また液体ヘリウム3の超流動相はアメリカのD.D.オシェロフらによって72年に発見された。…

※「液体ヘリウム II」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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