淡島寒月(読み)あわしまかんげつ

精選版 日本国語大辞典 「淡島寒月」の意味・読み・例文・類語

あわしま‐かんげつ【淡島寒月】

文人江戸日本橋に生まれる。江戸文学を愛好し、西鶴再発見して、その価値尾崎紅葉、幸田露伴らに伝えた。著作百美文」「梵雲庵雑話」など。安政六~大正一五年(一八五九‐一九二六

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デジタル大辞泉 「淡島寒月」の意味・読み・例文・類語

あわしま‐かんげつ〔あはしま‐〕【淡島寒月】

[1859~1926]文学者東京の生まれ。本名、宝受郎。江戸文学を愛好し、西鶴を再発見して、その価値を尾崎紅葉・幸田露伴らに伝えた。著「百美文」「梵雲庵ぼんうんあん雑話」。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「淡島寒月」の解説

淡島寒月 あわしま-かんげつ

1859-1926 明治-大正時代の小説家,俳人,好事家。
安政6年10月23日生まれ。小林椿岳(ちんがく)の子。江戸文学とくに井原西鶴の研究,紹介につとめ,明治の文壇に影響をあたえる。古美術,考古学造詣がふかく,晩年は玩具(がんぐ)収集に熱中した。大正15年2月23日死去。68歳。江戸出身。本名は宝受郎。別号に愛鶴軒,梵雲庵。小説に「百美人」「馬加物語」,句集に「寒月句集」など。
格言など】宇治橋や銭吹路の春の風(「寒月句集」)

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