深水波(読み)しんすいは

海の事典 「深水波」の解説

深水波

波長に比べて、水深が十分大きいときの水面を伝わる重力波深海波表面波とも言う。位相波速は、gを重力の加速度、λを波長、Tを 周期として、√(gλ/2π) あるいは gT/2πで与えられる。この式は水深が波長の半分より深ければ1%以下の誤差で成り立つ。エネルギーの伝播速度・群速度は位相速度の1/2である。水粒子は円軌道 を描き、その半径は深さと共に指数関数的に減少し、運動が表面近くに限られるのが表面波とも呼ばれる理由である。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

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