出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…病原微生物の多くは生体に侵入し増殖して直接に疾病を引き起こすが,なかにはジフテリアや破傷風のように,病原菌は侵入個所にとどまって,菌の増殖の結果,放出する菌体外毒素が体内をめぐって筋や神経を障害し疾病を引き起こすものもある。また,生体がある病原体に初めて感染する場合を初感染,同一病原体に再び感染する場合を再感染,同一生体に2種以上の病原体が同時に感染するときは混合感染,1種の病原体による感染が成立したのちに,他種の病原体の感染が加わったときは二次感染という。たとえば,小児が麻疹ウイルスに初感染し,麻疹として経過しているとき,化膿菌の二次感染を起こして中耳炎や肺炎を合併することがある。…
…宿主に一種の病原微生物の感染が成立した後に,別種の病原微生物による感染が加わる場合を二次感染または続発感染という。宿主に2種以上の病原微生物がほぼ同時に感染する混合感染との区別がむずかしい場合が少なくない。このような場合,重感染または重複感染と呼ぶことが多い。…
※「混合感染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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